先束とは聞きなれない言葉ではありますが、ワイヤー状のものを何重にも巻いた状態を指すそうです(私も初めて聞きました。機械は以前にも作製させて頂いております)。 そして、防錆油付けで使用するとの事で作成いたしました。と言いましても弊社では防錆付け機と洗浄機の機能上の差異はございません。そのままお使い頂けます(笑)脱油部分の回転数をインバータで調節できるからです。
 
 今回のケースでは、先束の束の大きさが数パターンありましたので対応する収納治具をそれぞれに作製しました。大元の治具(当然1番大きいサイズφ450mm用)は回転カゴに据え付けてしまい、それよりは下の写真(ぼかした部分はユーザー様の製品になりますのでWEB上ではこのように・・・)のように円筒状のスリーブを差し込んで使用します。

「大きいサイズのに小さいの入るでない?」と思われる方もお見えになると思います。しかしながら、遠心分離の構造上の問題で重量バランスがカゴ内で偏りを見せると大変な事になりますので、偏ら無いようにします。それでも偏りを「0」にするのは不可能なので、そこは弊社機械の技術にてカバーします。

また、防錆油付け機としては様々なワークで使用されています。その中でも「バネ類」は良く使用されています。また「ネジ類」(どちらかと言うと洗浄用途が多いです、全く不得手ではありませんよ)です。

 
この様に、ユーザー様のあらゆるご要望はご相談の上、前向きに検討させて頂いておりますm(ヘ_ヘ)m
1番径の大きいサイズは重量も重いので脱着する際の治具です。 φ400mmサイズ用
φ350mmサイズ用 φ250mmサイズ用は2個入れで対応しました。